横浜市環境保全協議会

2025年11月14日(金)に横浜市立金沢動物園にて、ネイチャーポジティブ(生物多様性保全)視察・体験会②を開催し、22名が参加しました。
第1回は「植物・森」の視点でしたが、今回の主役は「動物」たち! 普段は見られない動物園の裏側や、森と動物をつなぐ活動をたっぷりと体験してきた当日の様子をお届けします。
はじめに、金沢動物園の飼育展示ご担当者様((公財)横浜市緑の協会)よるレクチャーからスタート。動物園には「種の保存」「教育・環境教育」「調査・研究」「レクリエーション」の4つの役割があると定義されています(注:(公社)日本動物園水族館協会)。これに加え、近年同園ではネイチャーポジティブの推進にも注力し始めました。「動物園=ただ動物を見る場所」ではなく、地域の生物多様性や三浦半島へ続く緑地を守る拠点としての役割も担っています 。


座学の後は、いざ森の中へ!かつての里山は、人の手が入ることで光が差し込み、多様な生物が暮らせる環境が維持されていました。しかし、現在は管理が行き届かず、常緑樹や竹等が密生し、暗い森になってしまっている場所が多くあります。同園では、ネイチャーポジティブ推進の一環として、荒れてしまった里山の再生に取り組んでいます。今回は、その活動をお手伝いさせていただきました。
① 薪割り体験
森の手入れで出た木材を、動物たちの暖房や温水の燃料にするための「薪割り」を体験 。 斧を振り下ろし、「パカーン!」と綺麗に割れると、「いい音ですね!」「おぉ~!」と歓声が上がります 。 ストレス発散になりつつ、化石燃料の削減に貢献します 。


② 竹の伐採体験
続いて、生えすぎて森を暗くしてしまう竹の伐採へ。実はこの竹は、捨ててしまうのではなく、ゾウの大事な食料として活用されます。「これがゾウさんのご飯になるんだ」と思うと、ノコギリを引く手にも力が入ります。


自分たちで切り出したばかりの新鮮な竹を、ゾウたちにプレゼントしました!太い竹を鼻で器用に掴み、割ったり折ったりしながらバキバキと音を立てて食べる姿は圧巻!ゾウにとって、硬い竹を時間をかけて食べることは、退屈な時間を減らし心身の健康増進に効果があるそうです。私たちが森を整備し、その恵みを動物が受け取り、さらにゾウのフンが堆肥となって活用される…そんな素敵な「資源循環」を目の前で実感できました 。


作業後には園内ツアーも実施。オオツノヒツジの立派な角に驚いたり、身近な生き物の展示を見学したりと、学びの多い1日となりました。
参加者の皆さまには、横浜商工会議所・横浜市環境保全協議会・横浜市みどり環境局名によるオリジナルの「生物多様性保全活動参加証」を贈呈しました。


(前回とは異なるデザインでお渡ししました)
今後も楽しみながら学べるネイチャーポジティブ視察・体験会を企画していきますので、ぜひご期待ください。